| 西部劇 |
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物心ついた時から映画を観てる私の一番のお気に入りは、西部劇と D・マーティン&J・ルイスの底抜けコンビシリーズ!はっきり言って 西部劇を分からない人間には、映画は判らない・・・とまで言いきって しまうゾ!!西部劇は映画の原点みたいなものなのだ。 |
シェーン リオ・ブラボー エル・ドラド 真昼の決闘 荒野の決闘 黄色いリボン リオ・ロボ リオ・グランデの砦 アパッチ砦 O・K牧場の決斗 勇気ある追跡 大いなる男たち 11人のカウボーイ 荒野の七人 続・荒野の七人 オレゴン魂 ネバタ・スミス 帰らざる河 捜索者 ベラクルス ラスト・
シューティスト許されざる者 リバティ・バランス
を射った男スプリング
フィールド銃シャイアン 騎兵隊 三人の名付け親 ゴーストタウンの
決闘コマンチェロ チザム アラモ ビッグ・ケーヒル ウインチェスター
銃'73レッドサン 100万ドルの血斗 戦う幌馬車 駅馬車 プロフェッショナル 誇り高き男 馬上の二人 ビッグ・トレイル 100挺のライフル シャラコ チャトズ・ランド 大列車強盗 テキサス 征服されざる人々 シェナンド―河 アパッチ サスカチワンの狼火 バンドレロ 赤い河 墓石と決闘 ガンファイターの
最後バファロー大隊 マクリントック ファイヤークリーク
の決闘ヤングガン シルバラード ヤングガン2 許されざる者 クイック&デッド トゥームストーン ジェロニモ アウトロー ラスト・オブ・
モヒカン
初めて観た時からずっと今まで愛し続けてきた作品だ。一番好きな作品を一本挙げてと言われたら必ず 私は「シェーン」を挙げる。なんと言っても、主役のアラン・ラッドが格好いいし、ストーリーがしびれる。 アラン・ラッドの映画は他にも色々観て格好いいのはわかってるんだが、「シェーン」の中でのラッドの カッコ良さは一際抜きん出ている。ふわりとした金髪にちょっと片方の肩を下げて歩く歩き方。涼しげな それでいてどこか寂しげな眼差し。どれを取っても格好いいんだなー。ラッド一世一代の名演である。 しかし、この作品でのイメージが強過ぎた為か、ラッドは晩年は不遇で、アルコールと鎮静剤の多用に より、別荘で死亡しているのが発見されている。ちなみに、「ライト・スタッフ」等を制作したアラン・ラッドJr は、彼の息子である。 「シェーン」のストーリーは、知らない人は居ないんじゃないかと思う位有名だが、一応書いとくか・・・。 銃で物事を解決する時代の終わり、西部は農民が土地を持って新たな希望に燃えた暮らしを築こうと していた。しかし、大牧場主のライカーはそれを快く思っておらず、農民達との間に諍いが絶えなかった。 そんな農民達のリーダー的存在のスターレットのもとに、ある日ふらりと流れ者の男が立ち寄る。 彼の名はシェーン。ちょっとした出来事からスターレットの下に身を寄せることになったシェーンは姓も 過去も謎の男だったが、スターレットの息子ジョーイは一目でシェーンを好きになってしまう。 シェーンはまるで、農民になれる事を楽しむように、スターレットの下で働き、触れ合いを楽しむ。が・・・ やがて、ライカーの嫌がらせは益々激しくなり、とうとう農民仲間の一人が殺し屋のガンマンウィルソンに 殺される事件が起こってしまう。堪忍袋の緒が切れたスターレットは一人でライカーと話をつけようと銃を 手に町に乗り込もうとするがシェーンに殴り倒される。現れた時と同じガンベルトを着けた姿に戻った彼は 馬に跨るとひとり町へ歩を進めるのだった。ジョーイはシェーンを走って追いかける。町に着いたシェーン を待っていたのは黒尽くめの殺し屋ウィルソンとライカーだった。ジョーイがようやく酒場に辿り付いたのは シェーンとウィルソンが正にいまにも撃ち合いをしようとするその瞬間だった。その時ジョーイの目には 時間が止まって見えたのだ。 ラストにワイオミングの山々に木霊するジョーイの「シェーン、カムバ―ック」の声が一番有名だが、 ウィルソンとの対峙シーンから0.6秒の早撃ちでウィルソンとライカーを倒すシーン・・・やはりあそこが 一番痺れる・・・。ウィルソンに扮したジャック・パランスもいかにもな存在感で、不気味な悪役を演じて いるが、金髪のアラン・ラッドと好対照を成していて正に二人ともはまり役と言えよう。私が特に好きなのは そのラストの決闘シーンだが、初めの方のスターレット一家との食事のシーンや、外に立ってるシーンで 牛やなにかの少しの物音にも敏感に反応して身構えてしまうシェーンが、その過去をも思い起こさせて 少し哀しい・・・。また、他の西部劇の様に派手なシーンは少なくあくまで静かに物語が進むのも異色だ。 西部劇史上に輝く傑作でありながら、他の作品と趣が少し違うのは、監督のジョージ・スティーブンスが もともと、西部劇を殆ど撮っていず、抒情的な映画作りを得意としていたからだろう。ガンマンや牧童が 主役の西部劇で、農民が主役の筋立ても当時珍しかった。メインテーマの「遥かなる山の呼び声」も 優しく、美しいメロディーで心に残る。 それから、早川書房から刊行されてるジャック・シェーファーの原作も読んでみると、より楽しめる。 原作には映画で描かれなかったシェーンの過去を噂話として少し聞かせてくれるし、物語がボッブ (ジョーイのこと・・・原作での名はボッブだった)の視点で語られていくので、ラストの撃ち合いのシーンが より涙が出るくらいかっこいい・・・。映画が気に入ったひとは、ぜひ読む事をお勧めする。 ラストシーンのシェーンが去ってゆくシーンは、もうシェーンは死んでいるとか、色々諸説を唱える人が いるが、(実際原作でも、馬に乗ったシェーンの脇腹に濃い染みが広がっていくシーンがあるが・・・) しかし、原作のボッブが言うように、元来た場所に帰っていったのだと思う。原作では、長じたボッブが シェーンの事回想しながら、生涯忘れることは無いだろうと語るが、私も生涯忘れる事の無い大事な 一本・・・それが、「シェーン」だ。 |
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