| 刑事映画 |
| フレンチ・コネクション | フレンチ・コネクション2 | バッジ373 | 刑事 | ブリット |
| ダーティ・ハリー | ダーティ・ハリー2 | ダーテイ・ハリー3 | ダーテイ・ハリー4 | ダーテイ・ハリー5 |
| 重犯罪特捜班 ザ・セブンアップス | 刑事マルティン・ベック | 真夜中の刑事 | 刑事マディガン | 刑事マディガン マンハッタン事件 |
| 夜の大捜査線 | マックQ | ブラニガン | 張り込み | 張り込みプラス |
| 続・夜の大捜査線 | マンハッタン無宿 | ミッドナイトラン | シティヒート | グライド・イン・ブルー |
| 夜の大捜査線 霧のストレンジャー | 警視の告白 | 刑事キャレラ 10+1の追撃 | 110番街交差点 | シャーキーズ・マシーン |
| センチュリアン | 黒い警察 | マシンガン・パニック | 要塞警察 | パニック・イン・スタジアム |
| アンタッチャブル | ハンター | ウォーキング・トール | クワイヤ・ボーイズ | 影なき男 |
| タイトロープ | ストレート・タイム | マッドマックス | アパッチ砦ブロンクス | ゴーリキーパーク殺人事件 |
| 刑事ジョン・ブック 目撃者 | コブラ | ゴリラ | ポリスストーリー香港国際警察 | ポリスストーリー九龍の眼 |
| ガントレット | スピード | スピード2 | フェイス/オフ | セルピコ |
| ビバリーヒルズ・コップ | ビバリーヒルズ・コップ2 | ビバリーヒルズ・コップ3 | レッドブル | コップランド |
| レネゲイズ | K-9 友情に輝く星 | ブラックレイン | 刑事ニコ 法の死角 | ターナー&フーチ |
| デッドフォール | エイリアン・ネイション | キャノンズ | ドラグネット 正義一直線 | ルーキー |
| ハードウェイ | キンダーガートン・コップ | ブルー・スチール | カフス!! | コップアンドハーフ |
| ダイハード | ダイハード2 | ダイハード3 | レッドブロンクス | フェイク |
| シュリ | ボーンコレクター | 交渉人 | ザ・シークレットサービス | 香港国際警察 |
| リーサル・ウェポン | リーサル・ウェポン2 炎の約束 |
リーサル・ウェポン3 炎の友情 |
リーサル・ウェポン4 | 追跡者 |
| トレーニング・ディ |
「重犯罪特捜班 セブンアップス」とか、「刑事」とか、「バッジ373」とかイロイロ好きな映画に刑事物は多いのダ。元々西部劇大好きだからかのう・・・ 子供の頃は西部劇とコメディで育った気さえするものなあ・・・(^o^) なんつっても悪対正義の戦いは燃える! しかし、この「リーサル・ウェポン」が登場するまでそれ程スカッとする刑事物は少なくなっていた・・・ 西部劇が廃れたのと同じ様に、 どんなに受けるジャンルにも流行廃りがあるのだ。 そうなるとどうしても病んでるテーマとかになっちゃうんだよねえ・・・「セルピコ」とかサ・・・・ そういうところに、久々に現れた快作! 職人リチャード・ドナーはどんなジャンルの作品でもそれなりに面白く仕上げてしまう監督なんだけど、コレはほんとに見事な映画でした! 当時映画館で観た時にゃそりゃもう拍手したくなったもんね! コレですヨ!そうわしらはこういう刑事物を待っていたのダ! 当時「マッドマックス」でオーストラリアの若手から一躍スターの仲間入りした メル・ギブソンの魅力全開・・・正に絶妙なキャスティングである。ちょっとイカレた危ない目つきはメルの得意技だもの(^o^) 特殊部隊あがりの過激な刑事・・・ しかし、暴漢に最愛の妻を殺されて以来、妻の後を追いたくて毎朝住居代わりのトレーラーハウスで起きる度に銃を口に咥え引き鉄を絞る・・・・ でも、どうしても最後の一絞りを絞る事が出来ないのだ・・・ 何故なら、彼は刑事だから・・・・ くぅーーーーっ! 痺れるねえ・・・・ 荒んでるその刑事マーティン・リッグスは死を求めて危険な現場に進んで入って行く・・・ 凶悪犯さえそのキレぶりにひびっちゃう位だ(^-^Λ; 飛び降り自殺しようとする奴が居れば、手錠を嵌めて一緒に飛び降りちゃうし(マット目掛けてだけど)・・・ いよいよ持って上司には危険人物のレッテルを貼られ、セラピーを受けるように言われてしまう。まーーー米の警官は過酷な仕事内容なので、 セラピーは日常的に行われているらしいが・・・まーー我等がリッグス刑事は適当に誤魔化して・・・しまうんだナ(^^;;; そこへ・・・これまた「カラー・パープル」で暴力夫としてさん然と世に踊り出たダニー・グローバー扮する ロジャー・マータフ刑事が相棒の任を任されてやってくる。実際ダニー・グローバーがいくつかよう知らんが、ここでは定年退職間近であと何日か無事に 勤め終えれば年金で悠々かつ平和な毎日を送れる様になるのダ。(米の刑事は多分に早く定年退職するんですナ・・・危険でストレスの多い仕事だしの・・・) だから、この後に及んでトラブル真っ平御免なのに、組まされたのは自殺願望の有るアブナさ署でもbPのリッグス刑事だあ・・・! さあさあさあ!? もー刑事物+バディームービーの面白くなりそうなシチュエーション満載! 刑事物にお約束のまずは小手調べ的な細々した事件に引っ張り廻されるウチにナゾの麻薬絡みの事件に巻き込まれる・・・ 取っ掛かりはマータフの友人だった男の娘がナゾの飛び降り自殺をしたところから・・・そこに大佐と呼ばれるナゾの男の組織が浮かび上がって来るのだア(^o^) /// 年食って過激な捜査には青息吐息のマータフはリッグスのむちゃくちゃな行動にぜいぜい言いながらなんとか意地で付いていくものの、大佐の魔の手は 何時の間にか身近に迫っていた! マータフ刑事の娘ロアンが大佐に誘拐されてしまったのだ。 二人はロアンの命を案じリッグスの計画で取り引きの現場に向う・・・リッグスの狙撃のウデは特殊部隊仕込み・・・しかし、大佐は1枚上手だった。 なんとかつてリッグスの所属していた特殊部隊の上官だったのダ! ふたりは結局大佐にロアン共々捕らえられ、知っている事を全て聞き出そうと拷問を受ける。 ロジャーは散々殴られ、リッグスはサディスティクな悪党の1人に電気ショックの拷問を受ける。 ふたりとも絶対絶命! その時悪党がこう言うんですなあ・・・ 「誰も助けになんか来ないぞ! ヒーローはもう居ないんだ!」 そこへ! 電気ショック野郎をやっつけたリッグスがドーンと飛び込んで来て、あっと言う間にそこに居た敵をぶち殺すのだ(^▽^;) いやーーーーーーーあ・・・痺れた! 科白と登場の仕方の絶妙なマッチングとタイミング! 思わず拍手したくなってしまった! これこれコレだよぉーーーーーーーーーーーーっ! さこから一気加勢の逆転劇・・・大佐も大佐の一味も逃げる逃げる。 しかし、逃がしゃしないのよ・・・リッグスに旧式だと笑われたリボルバー・・・所謂ポリススペシャルとか言う昔の刑事物では必ず刑事が持ってた短いリボルバー・・・ 「フレンチ・コネクション」のポパイ刑事も愛用・・・つまりは古き良き刑事映画へのさり気ないオマージュでも有るのだよ・・・ オートマチック全盛の時代にあってリボルバーを使う昔堅気の刑事・・・・ 弾はリッグスのM92Fに比べてたったの5発(6連発だけど、多分暴発を防ぐ為一発抜いてある筈)・・・だから、一発必中を狙ってぐいっと構えしっかり狙いを定め、 マータフを轢こうと迫って来る大佐の車に必殺の一撃を放つのダ! リッグスのカッコ良さ・・・つーかキレぶりに比べて・・・(笑・・・地味なマータフの見せ場である! 見事銃弾は命中し、大佐はもう2度と悪事は働けなくなりましたとサ(^▽^)/ リッグスは逃げた大佐の右腕で、キレぶりならリッグスにも巻けないヨシュアを追っかける! 裸足で追っかける、追っかける! いやあ・・・この作品ではメルは動きっぱなしだが、またまた走る走る! 見失った・・・と思ったリッグスとマータフはハッと有る事に気付く・・・ 大佐を殺され悪事も潰されたヨシュアの行き先は? 所代わってマータフの家・・・忍び寄る殺人者の陰・・・ しかし、いち早く到着していたリッグスとマータフがヨシュアと最後の対決だあ・・・! ここで・・・同じ特殊部隊上がりのリッグスとヨシュアは・・・肉体こそ凶器とばかりに素手で決着を付け様と戦い始めた・・・ 誰にも邪魔させないように駆け付けた警官達を制して見守るマータフ・・・いつしかマータフもやっかい者の相棒を理解する様になってたんですなあ・・・(≧∇≦) そして・・・体格的に不利なリッグスはボロボロになりながらもヨシュアを倒す! しかし・・・止めは刺さない・・・何故なら彼は殺し屋じゃなく「刑事」なのだ! そして、感動的でカッコいいラスト・・・ボロボロになったリッグスをしっかり抱きとめるマータフ・・・よくやったと言いたげなシーン・・・ 散々それまでにすぐ殺してしまうリッグスに対して殺すなと言ってきたマータフは、リッグスが分かってくれたと喜ぶ。 そこへ・・・逮捕され運ばれようとしたヨシュアが警官の銃を奪いリッグスに向ける・・・瞬間・・・・ リッグスとマータフは同時に銃を抜き、ヨシュアを撃つ! 棚引く煙・・・スローモーションのふたり・・・かっ・・かっこいいのう・・・うっうっ・・・・ やる時にはやはりやるのダ・・・ それが米の刑事さっ! はあーーーー面白かった・・・かっこ良かった・・・サイコーですヨこの作品・・・ しかし、この作品の真の名シーンはこの後に有るのだよ。 何故かテレビではカットされちゃうのだがな・・・バカなテレビ屋だ・・・なんも分かっちゃいない・・・。 この後・・・場面は変わって・・・雨がしとしと降る墓地・・・ ひとつの墓標の前で静かに佇む1人の男の姿・・・遠景でコレを見せるところに、流石リチャード・ドナーと手を打ちたくなるよねえ・・ ・リッグスは妻を失った悲しみから逃れられず、毎朝自殺を考える・・・だから、いつ凶弾に倒れても構わない・・・無茶ばかりする・・・ しかし、マータフと言う相棒と、その家族が彼の前に現れて、生きる意味を見出すのだ。 だから・・・墓地でのシーンは最も重要なシーンなのだ。 妻の墓標にリッグスは後を追わないで生きる事にしたと報告しに行ったのだ・・・ 科白も無いしごく短いこのシーンに詰った意味は実に深いのヨ。 リッグスの妻への深い愛。そして、新に生きて行く事にした決意。 アクションに継ぐアクションとおちゃらけなシーンにばかり目が行ってしまうが・・・実に冒頭とこのシーンはリッグスの愛情とナイーブさを見事に表現しているのです。 ホントにこのラストは素晴らしい! そして・・・妻への報告を終えたリッグスはマータフの家を訪ね、一発の銃弾をマータフに渡す・・・ ・・・勿論自殺様に必ず持ち歩いていた特別な弾だ・・・ 「もう必要無くなった」リッグスはそう言い・・・マータフも全て理解していて・・・奥さんの不味い料理を俺1人に食べさせる気か・・・と笑いながら家の中に迎え入れる・・・。 素晴らしいアクション・・メルの恰好良さ・・・ でも、これはリッグス刑事の自分を取り戻す物語だったんですなあ・・・ ほんに見事な出来としか言い様が無い・・・。 ちなみに女性にはあまし受けんようね・・・この辺の男の世界観とかがやっぱ理解しづらい様である。 もひとつちなみに・・・ この作品が何故こんなに面白いか・・・ それはね・・・これはまんまマカロニウエスタンだからなのダ! 「ダイハード」がまんま西部劇で、保安官がたったひとりで街に乗り込んで来た悪漢と戦うって昔の西部劇の黄金のシチュエーションを現代に置き換えただけだから それが却って新鮮に映ったんですなあ・・・ そして、「リーサル・ウェポン」はまんまマカロニウエスタン! 主人公がちょい小汚いカッコで1匹狼で、 しかも途中でボロボロにやられて、逆襲するっつーマカロニの王道ではないですか・・コレ。 つか元々は黒澤が考えたのだから逆輸入?・・・笑。 まーーーだから文句無く面白いのね・・・特に西部劇やマカロニ好きには堪えられない映画なんす。 そういう意味ではまーーー女の子にはまず受けないわな・・・苦笑。 マカロニ好きの女性なんて聞いた事無い・・・・しの。 |
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