ここは、淀川長冶氏を心の師と
仰ぐ
中ノ尾 恵が 映画の話を
しちゃうページです。

昔の映画から最近の作品の
感想、
その他映画に 関する
四方山話を、つらつらと
書き連ねて
いこうと思ってます。
映画が三度の飯より好きな

私の話に付き合って下さいな。
みんな、もっと映画に愛を
持ちましょう。(^0^)/"


えー・・・、ついでと言っちゃあなんだけど・・・
私が考える映画の観かたというものを書いとこうかな・・・。

今は、色々な映画が様々な形の映画館で公開される様になって、映画好きには
嬉しい反面、ハリウッド娯楽大作は益々全盛になって、B級(と言われる)作品や
小品、佳作と言った作品が映画館に掛からなくなってしまいつつある。

ビデオの急速な普及なども手伝って、名画座、2番館3番館の衰退、
大型シネプレックスタイプの集合型映画館の急激な台頭によって、大作や
ロードショー作品が最優先になって2本立て、3本立てといった昔懐かし映画の
楽しみ(つまり、併映作がどんなものかわからないので、観るまでどきどきものって
こと・・笑・・・当りもあれば、大外れもあって、それはそれで楽しいのだよ)が減って
しまった。それどころか、今やビデオ公開という言葉まであったりするのダ。

ビデオ公開の始まりの頃の私の記憶は、多分「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」
のロードショーが予想以上にロングランになって、次回公開予定だった
リチャード・ドレイファス主演の「パラドールにかかる月」がその後の予定に挟まれて
結局、未公開になってしまい、その後ビデオで発売(とレンタル)されたあたりが
そうだったと思っている。ドレイファスファンの私としては当時とてもがっかりしたのを
はっきり憶えてるもの。まあ、その後ビデオでも観たしLDも買って、満足したけど。

話がそれたなー・・。いや、近年邦画がすたれてるのには当然、邦画界のひどい
怠慢があるのは確かだが・・・いや待てよ、あいやお待ちなせえ!観客の方にも
怠慢がじわじわと育ってきていたのでは?実は、何度か昔・・・それも随分と昔の
ニュースフィルムで(客の大半がまだ着物で、女性は髷の人も・・・)はお客は皆
面白い場面では大声で笑い、哀しい場面では人目も憚らず泣く・・・という素直な
反応をしていたのだ。もう何年も私、映画館でそんな素直な反応見たこと
ないんですけど・・・。一度銀座で「シルバラード」を観た時に、夜だったせいか
客が少なくて、私を除いては外人さんが(さすが銀座)殆どだった事があったが、
彼らは場面場面で素直に喜び、笑い・・終わった時には拍手まで起こったという
出来事があってから、益々ある確信を持った。

それは、日本人の、贅沢に慣れて、なんでも与えて貰って当然という感覚が
映画を観る事にも多大なる影響を、何時の間にか与えていたって事だ。
え?何が言いたいかって?それは・・・こういうこと。
今や、日本人は映画
に楽しませて貰おうっていう意識がありありのこんこんちきでい
ってことなのだな。映画ってのは外国では観客が育てていくものなんだな。
でも、日本では何時の間にか映画に(言い換えれば―映画を作ってる側の人に)
楽しませて貰ってる(貰って当り前とも・・)と勘違いしたとこから悲劇が・・・。
それで、邦画が面白くないとか文句いわれても・・・確かに、邦画界は努力を怠って
きた・・・そのツケがいま廻ってきたのだけど、その間我々観客は何をしていたので
しょう・・・。テレビの邦画特集で道行く女子大生にインタビュー「邦画は観ますか?」
女子大生応えて曰く「邦画ってなんですか?」・・・あははははは・・・・はあ・・(苦笑)
彼女の中で映画は洋画しか存在してなかったんだね。

ああ、また話が逸れた・・・。
そろそろ読むの飽きてきたろうから、結論を言っちゃうと、
映画は自ら楽しむもの
あって、楽しませて貰うものじゃあ無いってこと!それが本当の映画の観かただ。
自分でこの映画をとことん楽しんでやろう・・という気があれば、どーんな映画だって
いい映画になるのダ。淀川さんも言ってたでしょう?

「どんな映画にでも、一箇所はいいところがある」って。

(でも、実際はホントにしどい映画もあるが・・・〈爆笑〉・・・エド・ウッドよりもっとしどい
映画・・・・)・・・・と、兎に角、映画を自ら積極的に楽しめば、映画に対する

もっともっと深まると思うよ・・・・。洋画も邦画も同じ映画!みんな、もっと映画館に
出掛けていって、あの心落ち着く暗闇の中で映画を楽しもう!!

では、お好きな方へどうぞ