シスコサウンド  『IT`S A BEAUTIFUL DAY』 
HPを立ち上げたばかりの頃、音楽雑感に書き、探していたイッツ・ア・ビューティフル・デイの1stアルバムをついに発見、入手できました。
イッツ・ア・ビューティフル・デイがフィルモアでステージデビューした時の共演バンドは『ヤードバーズ』。 どんな時代だったかが、およそイメージできると思います。そして、クリームのフェアウェルコンサートにも出演している。

このバンド名は、リーダーのDavid laflamme/デビットラフレイムが、はじめてのスタジオ録音を終えて、外に出たときに発した言葉からできたのだそうです。イッツ・ア・ビューティフル・デイを探していた理由は、いろいろあります。
ビューティフル・デイが活躍した1970年頃と言えば、ハードロック全盛の時代。そんな時代に一服の清涼剤のようなさわやかなサウンドの西海岸のロックアーティストたちであったことがひとつの理由です。
もう一つは、アルバムジャケットにありました。フロンティアの頃を思わせる古きアメリカをイメージしたジャケットです。
美しいジャケットでした。私は、長くこのアルバムを・・・・アルバムジャケットを探していました。20数年たって、今、やっと遭遇できました。
バンドの中心はバイオリン?−才能ある音楽集団
ビューティフル・デイは、当時(現代でも?)めずらしいバンド構成のロックバンドでした。
バンドの中心はバイオリン、ほかにピアノ、ギター、ベース、ドラムの5人編成。バイオリンは、もちろん、デビット・ラフレイムの特注エレクトリックバイオリン。バイオリンによるアドリブというだけでユニークな上に、ビューティフル・ディは、かなりの才能ある音楽集団で、いろいろな音楽ジャンルをカバーできたようです。しいて似ている言えば、EL&P風・・・・・とも違うかな?。結成されたが1967年、バニラファジやアイアン・バタフライと同じ頃。
バイオリンは、リーダーであり、ヴォーカルであり、作曲も担当したDavid laflamme/デビット・ラフレイム。やたらにジャズっぽい音でした。
ヴォーカルには、デビット・ラフレイムの愛妻 リンダ・ラフレイムも参加。特別うまいというわけではないのですが、2人のヴォーカルの絡みがなかないい味です。

教会音楽出身のパティー・サントスも参加。サントスのゴスペル風・ソウル風ヴォーカルのミスマッチが実にいいのです。
「他のメンバー全員もかなりのキャリアの持ち主。とにかく当時は、ロック通好みのバンドで、音楽評論家には絶賛のバンドでした。昼下がりIT`S A BEAUTIFUL DAYを聞きながら紅茶を飲む・・・」とか・・・「夜が明けようとするとき、IT`S A BEAUTIFUL DAYを聞きながら夜明けを見るのが最高・・・」など当時の米国の評論家・マニアの言葉。

ディープ・パープル「Child In Time」は「BOMBAY CALLING」だった

イッツ・ア・ビューティフル・デイにまつわる話として、話題になるのは、ディープ・パープルの『IN ROCK』に収録されている「Child In Time」のこと。 「Child In Time」の原曲は、イッツ・ア・ビューティフル・デイの曲であるという話です。

ファーストアルバム『IT`S A BEAUTIFUL DAY』のB面1曲目の「BOMBAYCALLING/ボンベイ・コーリング」は、誰が聞いても・・・間違いなくディープパープルの「Child In Time」。
発売を調べてみると、1st『IT`S A BEAUTIFUL DAY』は、1969年5月14日にアメリカ発売(日本では1970年3月)。1970年発売の『IN ROCK』より数ヶ月早く発売されていました。噂は事実と納得。

ビューティフル・デイの1stアルバムを聞くかぎり、「Child In Time」=「BOMBAY CALLING」は、ディープ・パープルの「Child In Time」がすぐれていると思います。
しかし、ビューティフル・デイが71年にカーネギーホールで行ったライブアルバム 『AT CARNEGIE HALL』の 「BOMBAY CALLING」(=「Child In Time」を聞く限り、両者の優劣をつけがたくなります。

しっとりとまた、絶叫型イアンギランの歌い上げる悲壮感漂う「Child In Time」が私は好きですが、ビューティフルディの4枚目ライブアルバム『AT CARNEGIE HALL』の中の「BOMBAY CALLING」は、パープルよりも少し軽快に少しアップテンポの演奏をしています。

デビット・ラフレイムとパティー・サントスの絡み合うヴォーカル、うなるベースとドラム、それぞれのパートの技量で展開する「BOMBAY CALLING」はパープルに勝るとも劣らないできです。
「BOMBAY CALLING」はパープルファンにはぜひ聞いてほしい曲です。

「HOT SUMMER DAY」

ファーストアルバム『IT`S A BEAUTIFUL DAY』には、今聞いても色あせないすぐれた曲があります。
一押しは、1st 2曲目の「HOT SUMMER DAY」
また、1曲目の「WHITE BIRD」も一聴の価値のある曲です。あまりに幻想的で、心地よい曲のせいか、当時はトリ・・・ミュージックという呼ばれ方をしました。この2曲と 「BOMBAY CALLING」は、4作目の 『AT CARNEGIE HALL』のライブでも聞くことができます。
イッツ・ア・ビューティフル・デイは、3枚目のアルバム制作の途中でリードギターとベースの中心メンバーが脱退。 何があったのかは、分かりません。
しかし、その後のカーネギーホールのライブは、当然スタジオ録音の繊細さは薄れますが、アドリブを聞くかぎり、新生ビューティフルディのテク・演奏力も安泰だったようです。
私が70'Sの頃に購入した4枚目のアルバム『AT CARNEGIE HALL』を発表した後には、デビット・ラフレイム自身も脱退してしまうのです。
『AT CARNEGIE HALL』は、オリジナルビューティフル・デイ終焉のアルバムとなったわけです。 デビッド・ラフレイムの脱退後には、パティ・サントスの恋人のバド・コックレルが加入したそうです。

デビットラフレイムがいたイッツ・ア・ビューティフル・デイは、4枚のアルバムを残しています。2ndの『レット ア ウーマン フ ロウ』もよいと聞きます。新旧のメンバーが混在した3rd。今度は、2nd、3rdを探そう・・・・と思います。それにしても、家族との時間を大切にしたいと言ってビューティフル・デイを脱退したデビットラフレイムの真意は何だったのでしょう。

4作目のカーネギーホールのライブでは、1曲終わるごとに観客の盛大な拍手。これが事実だとすれば、当時のカーネギーホールでのコンサートとは、ずいぶんお行儀のいい紳士的なライブだったようです。
HRの強豪揃いの70年代。日本ではメジャーにはなりきれなかったアーティストでしたが、存在感のある音楽アーティスト集団 『IT`S A BEAUTIFUL DAY』でした。「HOT SUMMER DAY」 「WHITE BIRD」は、本当にいい曲です。
つい最近、バイオリンの演奏を間近で聴きました。曲名は「G線上のアリア」。
今頃になってバイオリンの音色の奥深さを感じました。できるならば、デビット・ラフレイムの演奏を間近で見たかったと思います。

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