地球人類は突如出現した異世界生物に襲われ、絶滅寸前まで追い込まれてしまう。
しかし数百年に及ぶ戦いの結果、辛くも勝利を手にして平和で落ち着いた日々の生活を取り戻すことに成功したのだった。
この異世界生物は地球を侵略し住み着こうとした長命長耳亜猿種の牝である。
年齢は310歳。すぐ泣くので「クライ」と命名された。片言までなら人間の言葉を理解し話せる。
捕獲されペットとして飼われるまでは、人間を襲って生きたまま食べていた。
尚、人間からは弱っているように見えるのは全て擬態であるので飼う際には細心の注意が必要である。

異世界からの侵略は途絶えても、各地で地球に残った異世界生物による被害は続いている。
そのため捕獲行為は奨励されており、檻に収納して自分が捕獲した異世界生物を披露することも許されている。
そこが人間の弱さなのだろうか。捕獲した異世界生物を個人が処分(人間でいう死刑・殺害)することは認められていない。
その為、異世界生物と人間のハーフが大量発生してしまうだろう、という研究報告・警告の声も大きい。